『鬼速PDCA』の要約まとめ:PDCAをとことん使い倒すポイント

『鬼速PDCA』の要約まとめ:PDCAをとことん使い倒すポイント

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『鬼速PDCA』は、PDCAのステップで具体的に何をどうすれば良いかがわかる本。


なんとなくPDCAを回すだけでは無意味であり、各ステップにポイントがあることがわかりました。

★ 『鬼速PDCA』 の要約ポイント★

 

・Planーゴールを設定し現状とのギャップを埋める課題を考える

 

・Doー実行に迷わないtodoにして行動の進捗確認をする

 

・Check、Adjust-検証して調整案を考える

自分で目標を立てるときはもちろん、部下の育成や評価にもとても参考になります!

この記事では 『鬼速PDCA』 の要約を紹介します。

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要約①:Plan

 

Plan(計画)では、ゴールを設定し現状とのギャップを埋める課題を考えます。

PDCAの最初のステップだけあって、考えることは多いです。

・ゴールを定量化する(KGI:key goal indicator)

 

・現状とのギャップを洗い出してギャップを埋める課題を考える

 

・課題を3つに絞ってKPI(key performance indicator)化する

 

・KPIを達成する解決案を考え、優先付けして可視化する

 

まず、ゴールを具体的な目標にします。期日を設定し、具体的・定量的に設定します。

(例)やせたい⇒3か月後までに体脂肪率を20%にする

ゴールから逆算し、自分は何をすべきなのか?現状とゴールの間に不足しているものは何か?を考えましょう。

そこで出てきた課題から3つに絞り、各課題についてKPIとして設定します。

絞るときはインパクト/かかる時間/気軽さが判断軸です(以後、優先づけや選択肢を絞るときはこの基準で判断する)。

良いKPIの条件:頻繁に検証できる、成果が正確に反映される、成果を表す

行動目標はDOのステップで設定するので、ここでは成果目標になるようにしましょう。

ゴールに直結するような特に重要なKPIは貼り出して意識づけする等の対応も有効です。

KPIが頻繁に検証できることはとても重要だと感じました。

KPIを知るための事務作業は本末転倒ですもんね。

KPIを達成するための解決案を考え、優先づけし、計画を見える化します。

ここまでのプロセスはチームで共有しましょう。何のためにやるのか?が明確になるとモチベーションが上がります。

 

計画を立てるときには、一度思いっきり非常識な計画を考えて発想を広げてみましょう。たとえば、売上を5倍にするには?など非現実的な設定で考えることでブレイクスルーが起こることもあります。

人は自分の経験や知識(つまり記憶)を基に、「これくらいならできそうだ」「これはさすがにできない」と、自分の可能性に上限を設けようとする。

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要約②:Do

 

Doのステップでは、実行に迷わないtodoまで具体化して行動の進捗確認をします。

・解決案を「Do」に変換して優先順位をつける

 

・Doを定量化する

 

・Doをtodoに落とし込んで進捗確認しながら実行する

 

解決案とDoとtodoは別物です。

解決案:KPIを達成するもの

(例)会社の数字に強くなる

 

Do:必要なアクション

(例)簿記の本を読む

 

todo:スケジュール化されたもの

(例)今日中に簿記の本を3冊買う、今週中に1冊読み終える

Doを挙げたらインパクト/かかる時間/気軽さで優先順位をつけますが、それをしないと先に進めないものを優先にします。

 

Doを定量化(KDI ※著者の造語)し、どのくらい進んだかわかるようにします。このKDIは自分でコントロールできるもの、つまりやれば確実に終わるものです。一方、KPIは成果目標なので行動したら必ず達成できるとは限りません。

 

DOからさらにスケジュールに書き込めるまで具体化したのがtodoです。todoを進捗確認しながら実行に移します。

要約③:Check、 Adjust

 

Checkは検証、Adjustは調整案を考えて次のサイクルにつなげることです。

Checkのステップでは、KGI/KPI/KDIを検証します。達成できなかったら、できなかった要因を突き止めます。

まずは「十分な時間をかけたか?」と問いかけましょう。

「十分な時間をかけたか?」⇒かけた⇒障害があったか?

やり方が合っていなかった、目標が高すぎたなど

 

「十分な時間をかけたか?」⇒かけなかった⇒なぜかけられなかったのか?

忙しかった(突発か/タスクが多すぎるのか)、やる気が起きなかったなど

KPI未達の4大原因は次のとおりです。

・行動が伴っていない(KDI未達)

 

・行動は合っていたが不十分(Doの不足)

 

・想定していない課題があった(課題が未発見)

 

・仮説で立てた因果関係が間違っていた(KPIとKDIが連動していない)

また、できなかった要因だけでなく、できた要因も検証しましょう。検証のときの気づきがPDCAのタネになります。

 

やってはいけない検証は抽象的な結論で終わらせることです。「がんばりが足りなかった」、「今回はついていなかった」などの精神論は次の改善につながりません。

 

最後のAdjustでは、検証で気づいたことを踏まえて、どうやったらできるようになるか?どうやったらさらに成果が出せるか?を書き出します。

そしてその調整案に優先順位をつけて、次のサイクルにつなげます。

 

CheckとAdjustで起こりやすいミスは次のとおりです。

・新しいものに目移りしやすい

⇒見かけはPDCAが早く回っているように見える

 

・間違ったものばかりに目が行く

⇒苦手、できていないことばかりに注目する

ここまで丁寧にPDCAを回すのは大変そうだな…というのが読後の正直な感想です。しかし、ここまでやれば成果が出ないはずがない!とも感じました。

しっかり計画を立てることで、行動の意味が明確になり、行動のモチベーションにもつながりそうです。

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『鬼速PDCA』 の次に読むなら?おすすめの本3選

 

『鬼速PDCA』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『「後回し」にしない技術』

 

心理学をベースにした実行力を高める20の方法がわかる本です。

 

すぐやる人になるのが成功への近道。

後回しにせず、今やるためのヒントが、決心/実行/維持の3段階にわけて解説されています。

参考記事:『「後回し」にしない技術』の要約まとめ:今日から使える!実行力を高めるヒント

②『実践型クリティカルシンキング』

 

目標を達成するために使える、クリティカルシンキングの3STEPが講座形式でわかる本。

STEP1:目指すものを定義する

 

STEP2:何が問題なのかクリアにする

 

STEP3:打ち手を考える

解決方法を考えるよりも、目指すものや問題そのものを明確にするほうが重要です。

参考記事:『実践型クリティカルシンキング』の要約まとめ:目指すものを達成するための3STEP

③『問題解決』

 

『問題解決』は、問題解決の定番教科書をイメージして書かれた本。

問題解決の手順をWhere⇒Why⇒Howの順で進めていきます。

 

Whereでどこに問題があるのかを明確に設定し、Whyで広く深く掘り下げます。

解決の仕方より問題設定に時間をかけるところが『イシューからはじめよ』との共通点です。

参考記事:【本の要約】『問題解決-あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術』

 

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