『才能を磨く』の要約まとめ：自分のエレメントを探求する

『才能を磨く』は、自分のエレメント（才能と情熱が出会う場所）を見つけるための本。

エレメントを探すことは探求の旅であり、自分の内面を探る内向きの探求と外の世界に機会を求める外向きの探求が必要です。

どうやって自分のエレメントを見つければよいか、考え方／探求するためのワークがわかります。

要約①：エレメントと人生の原則

エレメントとは、”自分の才能と情熱が出会う場所”であり、自分にとってそれをするのが自然に感じられることです。

エレメントを見つけることで、「こうありたい」と望んでいることと実際にやっていることが一致し、充実感を得ることができるでしょう。

エレメントを探求するときに重要な、人生の原則が3つあります。

1つずつ紹介します。

①自分の人生は「唯一無二」である

自分という存在は生物学的にも文化的にもユニークな存在です。

先祖からのつながりや遺伝子の組み合わせが同じ人はいませんし、

生まれ育ったコミュニティの価値観や行動パターンにも影響を受けています。

他人の経験から学ぶことはできますが、同じ人生を歩むことはできません。

人と比べない、あなたがこれだ！と思うエレメントを見つければよいのです。

②人は「自分自身の人生」を創造している

人間は想像によって未来をつくることができます。なろうとした者になれるし、なっているのです。

「今のわたしは全然なろうとした者になっていない」と思う人もいるかもしれません。

でも、何かを始めようとしてやめたのも自分の意志、自分の選択によって今の自分ができています。

あなたは自分の世界観、態度によって人生を創造している。人間としてあなたは多くの選択肢を持っていて、想像と創造性はワンセットだ。

③人生は「生きもの」である

人生は完璧に計画することはできません。偶発的な事柄に支配されています。

重要なのは全体的な方向性の感覚をつかむことです。

具体的に何をしたか、ではなく、抽象度を上げてどんな要素が自分を充実させるのかを見ていきます。

エレメントを探すということは、自分と世界の新しい経験や道、そして可能性に心を開いて柔軟な構えでいることを意味している。

要約②：得意なことを見つける

エレメントの探求で重要なのは、得意なことと情熱を持てることを見つけることです。

得意なことを見つけるためには、機会を大切にしましょう。

たとえば、彫刻の才能があったとしても、一度も彫刻をしたことがなければ気づけません。

エレメント探しはあなたが本当にできる何かに出会えるかどうかにかかっている。極めて重要な戦略として、それらに出会う機会をつくりだすことが必要だ。自分の内外で新しい可能性を全力で探検してほしい。

新しいことに出会ったとき、「もしかしてこれ、才能あるかも？」と自分の可能性にオープンな態度でいることも重要です。

人間には選択的注意という傾向があります。見ようとするものが見え、ないと思っているものは見えません。

また、他人の方があなたの得意なことに気づいている場合もあります。（ジョハリの窓：盲点の窓）

もし得意なことを指摘されたり褒められたりしたら、それは素直に受け取りましょう。

得意なことを見つけるとき、次のようなものが障壁になります。

もし障壁にぶち当たったときは、人生の原則を思い出しましょう。

自分の人生は唯一無二であり、他人の意見は参考程度。

誰かの意見や周りの目を気にして後悔しても、誰も責任を取ってくれません。

要約③：情熱を持てることを見つける

情熱を持てることを見つけるには、あなた自身のエネルギーにつながります。

心が高揚してエネルギーが湧いてくるものは何でしょうか？

これは人によって異なります。どんな仕事でも、その仕事が大好きな人もいれば、絶対やりたくないと思う人もいます。

「あなたは何を愛しているのか？そのどこが好きか？」の答えを考えて、情熱のありかを見つけましょう。

創造性の世界的研究者である、テレサ・アマビルの言葉が紹介されていました。

「人は自分がしていることに情熱を抱くと創造性を発揮する」と彼女は言う。「自分にしっくりくると感じたり、わくわくしたり深い喜びを持つとき、人はよりクリエイティブになる。たとえ困難な任務ゆえに終始楽しいわけではなくとも、その仕事に深い帰属意識を抱くことが大切である」。

もし情熱の源を見つけたら、同じ情熱を持つコミュニティに参加してみます。

本当にそれが情熱を持てることなのか？を試すことができます。

同族と時間を過ごしてみるのは、その世界に長期間いられるかどうかを見極める一つの方法だ。同じ情熱を持っていそうな人たちと過ごしてみて、胸が躍るか逆につまらなくなるか。予期しない重荷がついてきて不愉快な思いをするか、反対に思いがけないチャンスに出くわし、人生がいっそうスリリングになるか。

「これだ！」と思っても全然違った…ということもあるかもしれません。

でも、それでもいいのです。まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。

勇気が出るアフリカのことわざが紹介されていました。

要約④：エレメント探求のワーク

エレメント探求のための具体的なワークもたくさん紹介されています。

その中で重要なものをまとめたので、ぜひ順番に考えてみてくださいね。

エレメントの探求はすぐに答えが出るものでもなく、「これだと思ったけどなんか違った」の繰り返しです。でもその繰り返しのなかでだんだんと方向性が明確になってきます。

すべての探求の旅には危険がつきものだが、危険をすべて予測することはできない。探求には千載一遇の大きなチャンスもあるが、それもすべて予測することはできない。あなたにできるのは正しいと思う方向に歩み出すこと、一歩踏み出すことだけである。

『才能を磨く』 の次に読むなら？おすすめの本3選

『才能を磨く』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』

本当にやりたいこと＝好きなこと×得意なこと×大事なことを見つけるための本。

自分の価値観を明確にするための質問がたくさん載っています。

参考記事：『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の要約まとめ【自己分析はこれ1冊でOK】

②『その幸運は偶然ではないんです』

プランド・ハップンスタンス理論（計画された偶発性理論）がわかる本。

キャリアは計画通り進まないので、緻密な計画を立てるよりも幸運の確率を上げる行動を取ろう！とすすめています。

失敗を恐れず小さい一歩で試す、偶然の機会にオープンでいる等、共通点が多い本です。

参考記事：『その幸運は偶然ではないんです』の要約まとめ：クランボルツのプランド・ハップンスタンス理論

③『たいていのことは20時間で習得できる』

超高速でスキルを習得するためのコツがわかる本。

スキル習得は最初の20時間が挫折ポイントです。

最初の20時間をどう取り組むのが効果的かがわかります。

これが得意かも？楽しそうかも？と思ったら、まず20時間だけ投資してみましょう。

参考記事：『たいていのことは20時間で習得できる』の要約まとめ：超速スキル獲得法

まとめ：エレメント探求の旅へ踏み出そう

エレメントを探求するために、今からできることはなんでしょうか。

まず一歩踏み出してみましょう。

★今回紹介した本★

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