『実践型クリティカルシンキング』の要約まとめ:目指すものを達成するための3STEP

『実践型クリティカルシンキング』の要約まとめ:目指すものを達成するための3STEP

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『実践型クリティカルシンキング』は、目標達成のための思考技術がわかる本。

つまりクリティカルシンキングとは、

・「目指すもの」を達成するために、

・「自分の頭」で考え、行動し、

・「周りを動かす」ための実践的な思考技術

なのです。

思考法をどう活用すればいいか、具体例が多めでわかりやすいです。

目標を達成するために使える、クリティカルシンキングの3STEPを紹介します。

★ 『実践型クリティカルシンキング』 の要約ポイント★

 

・STEP1:目指すものを定義する

 

・STEP2:何が問題なのかクリアにする

 

・STEP3:打ち手を考える

講義形式でとてもわかりやすいです。自分の目標を達成するためにクリティカルシンキングを使ってみたくなりました。

この記事では 『実践型クリティカルシンキング』 の要約を紹介します。

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要約①:目指すものを定義する

 

まず、目指すものを明確に定義します。

目指すものはブレない北極星であり、ぼんやり定義してしまうと思うような結果が出ません。

 

自分の目標について、次の点が明確になっているか確認しましょう。

いつまでに/どのくらいのレベルのことを/何のために

 

たとえば、”グローバル人材を育成したい”という目標を掲げたとします。

この目標はとても曖昧で、このままでは目指すことができません。

(例)グローバル人材を育成したい

 

・グローバル人材とは誰?

英語が話せる人?外国人?海外経験がある日本人?常識にとらわれない人?

 

・育成とは?育成されたかは何でわかるか?

研修を受けさせること?海外勤務させること?

目指すものは映像が浮かぶくらい具体的に設定します。

SMARTを意識して目標設定するのも良いです。

【目標設定のSMARTの法則】

 

Specific  :具体性

 

Measurable:計測できる、定量的

 

Achievable :達成できる(無理難題ではない)

 

Relevant  :関係ある(良い未来につながっている)

 

Time-bound:期限がある

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要約②:何が問題なのかクリアにする

 

目指すものを決めたら、次は何が問題なのかを見極めます。

問題を見極める重要性を表す言葉として、アインシュタインの言葉が紹介されています。

「問題を見つけることは、それを解くよりもっと本質である」

 

何が問題なのかを見つけるには、ズームイン(分解して絞る)を繰り返します。

(例)

①なぜ、Aさんの売上が低いのか?

売上=面談件数×成約率×単価に分解できる

⇒単価が低いことが判明

 

②なぜ、Aさんの単価は低いのか?

顧客の選び方、Aさんの意志、交渉スキル…

⇒顧客の選び方が悪いことが判明

 

③なぜ、Aさんの顧客の選び方が悪いのか?

知識がない、高い商品を売りたくない、顧客リストを作る時間がない…

⇒訪問件数が多くて顧客リストを作る時間がないと判明

なぜなぜと繰り返し、真の問題まで掘り下げます。

たとえば②の段階でズームインを終わらせて、Aさんに「もっと単価の高い顧客を選ぶように」と指示をしても、根本の時間がない問題が解決していないのでさらにAさんを疲弊させるだけかもしれません。

 

どのように問題を分解するのが良いか?には2つのポイントがあります。

・MECE(もれなくダブりなく)になっている(厳密でなくても良い)

 

・課題が見えるような、意味のある切り口である

 

一般的に使いやすい切り口がまとめられているフレームワークを使うのも、選択肢の1つです。

フレームワークの例:

4P/3C/バリューチェーン/マーケティングファネル/7Sなど

フレームワークを活用するのは悪いことではありませんが、

どう分解するのがいちばんいいのか?を自分で考えることで思考力が磨かれます。

 

足して100%になるペアコンセプトは、自分で考えるときの手がかりになります。

ペアコンセプトの例

・インプットーアウトプット

・意志ースキル

・ソフトーハード

・先天的ー後天的 など

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要約③:打ち手を考える

 

問題=ギャップをどう埋めるか?を考えるのが、打ち手を考えるステップです。

ズームイン/ズームアウトを行き来しながら、アイディアを広げて絞っていきます。

ズームアウト:他に選択肢はないか?と視野を広げる

 

ズームイン:目標と照らし合わせて絞る

 

たとえば、”日本の人口を10年後に今の1.2倍にする”ための打ち手を考えてみます。

ズームアウトで広く選択肢を出します。

・出生率を上げる:子育て世代の負担軽減、保育所の充実、独身税の導入

 

・死亡率を下げる:自殺対策、医療の向上

 

・外から連れてくる:移民を受け入れる、領土を拡大する

 

当たり前を考えて、その反対を考えると発想が広がります。

人口が増えるとき子どもが生まれる(当たり前)

生まれなくても増えるには?外から連れてくる、日本の定義を広げるなど

 

次に、ズームインで目標と照らし合わせて選択肢を絞ります。

”日本の人口を10年後に今の1.2倍にする”という目標が、若者を増やして日本を活性化させたいという意図だったとします。

 

そうすると、死亡率を下げるための打ち手は意味がありません。10年後という条件を考えると、出生率を上げる打ち手も合致しません。

打ち手は外から連れてくる選択肢に限られます。

 

打ち手を絞るためにも、ステップ1の目指すものを明確に定義することが重要です。

打ち手を絞るのに迷ったら、「どういう情報があれば/何が明確になればこの打ち手が消せるのか?」を考えた上で最低限の情報収集をします。

 

なんとなく情報収集を始めるとキリがありません。打ち手を絞るために必要な情報だけを集めるのが、素早い問題解決のコツです。

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『実践型クリティカルシンキング』 の次に読むなら?おすすめの本3選

 

『実践型クリティカルシンキング』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『論点思考』

 

論点思考とは、真に解くべき問題を設定することです。

まず適切な論点を設定し、仮説を立てるのが生産性の高い問題解決。

良い論点の条件など事例が多く、より日常で活用するイメージがつきやすかったです。

参考記事:『論点思考』の要約まとめ:真に解くべき問題をどう設定するか【問題解決の最上流】

②『問題解決』

 

『問題解決』は、問題解決の定番教科書をイメージして書かれた本。

問題解決の手順をWhere⇒Why⇒Howの順で進めていきます。

 

Whereでどこに問題があるのかを明確に設定し、Whyで広く深く掘り下げます。

参考記事:【本の要約】『問題解決-あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術』

③『地頭力を鍛える』

 

仮説思考、フレームワーク思考、抽象化思考をフェルミ推定で鍛える本。

地頭力が良いとはどういうことか?がわかります。

思考力に必要な要素がまんべんなくまとまっています。

参考記事:『地頭力を鍛える』の要約まとめ:地頭力に必要な3つの思考とフェルミ推定

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まとめ:目標達成の思考技術がわかる

STEP1:目指すものを定義する

・目指すものをどのくらい明確に設定できるかが結果に直結する

・いつまでに/どのくらいのレベルのことを/何のために、を明確にする

 

STEP2:何が問題なのかクリアにする

・ズームイン(分解して絞る)を繰り返す

・どのように分解すればよいか?を自分で考えるのが重要

 

STEP3:打ち手を考える

・ズームアウト(視野を広げる)で打ち手をたくさん出す

・目標に合致するかで打ち手を絞る

講座形式でとても読みやすい本でした。

実際に解決したい課題や目標を持って読むのがおすすめです!

 

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