要約まとめ『クリーンランゲージ入門』:コーチング・カウンセリング学習者におすすめ

要約まとめ『クリーンランゲージ入門』:コーチング・カウンセリング学習者におすすめ

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『クリーンランゲージ入門』は、コーチングやカウンセリング学習者におすすめの本です。


相手の言葉をそのまま受けとって質問することで、質問者の思考で汚染することなく、クリーンに相手の理解を深めることができます。

クリーンランゲージとは、できるだけ前提やメタファーを取り除いたものです。カウンセリングの言語的追跡と近いかもしれません。もともと、トラウマを癒すための手法として開発されたそうです。

★ 『クリーンランゲージ入門』 の要約ポイント★

 

・クリーンランゲージとは

 

・クリーンランゲージの質問

 

・クリーンランゲージのワーク例

セルフコーチングやペアワークに使えるワークが載っているので、セルフコーチングやワークショップにも使いやすいと思います。

この記事では 『クリーンランゲージ入門』 の要約を紹介します。

 

要約①:クリーンランゲージとは

クリーンランゲージとは、できるだけ前提やメタファーを取り除いたものです。

たとえば、クライアントが「モヤモヤする」と言った場合、「その”モヤモヤする”は、どんな種類の”モヤモヤする”ですか」や「”モヤモヤする”について、ほかに何かありますか?」などと聴くのがクリーンランゲージの質問になります。ちょっと不自然かもしれませんが、”モヤモヤする”をそのまま使います。

なぜクリーンランゲージを使うのが重要かというと、相手の使うメタファーをそのまま使いたいからです。

人が話すときには無意識にいろいろなメタファーを使っています。

たとえば、「〇〇さんとお近づきになれた」といえば関係を距離のメタファーで表現していますし、「あの人は冷たい」といえば性格を温度のメタファーで表現しています。

そして、メタファーは人によって異なるユニークなものです。聞き手側が無意識に聞き手のメタファーを使って質問することで、相手のメタファーを汚染してしまう恐れがあります。それを防いで、相手のメタファーに深く入っていくのがクリーンランゲージの効果です。

相手のメタファーをそのまま尊重することで、対象をいきいきとさせる効果があり、メタファーが変われば自己変革につながります。

メタファーを持っているというより、彼らが各々のメタファーそのものであるかのようであった。そして、メタファーが変わると、彼らもまた変わった。

自分の意見を言うべきとき、自分が責任を取るべきときには、クリーンランゲージは使いません。相手の自己理解を促したいとき、相手を理解したいときに適しています。

 

一番説得力があるのは自分のメタファーであり、アドバイスで人は変わりません。相手の無意識のメタファーに焦点を当てることで、自己探求が始まり、解決につながります。

要約②:クリーンランゲージの質問

クリーンランゲージの基本的な質問は12個あります。さらに特殊な質問も載っていますが、そちらは文脈に合わせて用います。基本の質問は汎用性が高く、繰り返し使えます。

Xには探求したい対象を入れます。

<内容を明らかにする質問>

 

・名前と場所を確認する

そのXは、どんな種類のXですか?

Xについて、ほかに何かありますか?

Xはどこに/どのあたりにありますか?

 

・メタファーを聞く

そのXとは、何のようですか?

 

・関係を聞く

XとYには関係がありますか?

Xの場合、Yはどうなりますか?

名前と場所がわかると、具体的に考えることができます。本に載っているセッション例でも、「そのXは、どんな種類のXですか?」と「Xについて、ほかに何かありますか?」は特に多用していました。詳細が見えてきたところで、どこにあるか?を尋ねている例が多かったです。

メタファーを聞くときは、抽象概念よりも具体的なものや形容詞について聞きます。

△その自由は何のようですか?

〇その強くてしなやかな状態は何のようですか?

メタファーで複数のシンボルが言及されたときには、その関係性を聞きます(メタファーで言及されたものはシンボルと表現します)。

メタファーのなかで一方の対象が変化した場合、その変化が他のシンボルに与える影響を聞くのも効果的です。

<発生の順序と起点を明らかにする質問>

そのあと/次に何が起きますか?

Xの直前には何が起きますか?

Xはどこから来ているのでしょうか?

順序を明らかにすることで、欠けていることに気づいていない情報を埋めることができます。また、起点を明らかにすることはリソースを明らかにすることにつながることもあります。リソースを自覚することは、ときにそのリソース以上にパワフルです。

あたかも、リソースをもっていることを思い出させてもらうだけで、自分の状態を変化させるのに十分であり、そうなれば、その他の数多くのリソースをうまく活用して自分の力で問題を片付け、目標を達成できるとでもいうかのようです。

 

<意図を明らかにする質問>

Xは何がどうなったらいいと思いますか?

Xのために、何がどうなる必要がありますか?

X(になること)はできますか?/可能ですか?

目標を達成するための条件が出てきたら、1つずつ何がどうなる必要があるかを聞いていきます。出てきたものに対して内容を明らかにする質問もあわせて使います。

要約③:クリーンランゲージのワーク例

本書ではたくさんのワークが紹介されていますが、その中からセルフコーチングできるものを2つ紹介します。

1.集中して学んでいるとき、自分は何のよう?

 

①メタファーを見つける

集中して学んでいるとき、自分は何のよう?

例:何でも吸収するスポンジ、ボールに夢中な子犬、スイッチの入った電球など

 

②メタファーの内容を明らかにする

内容を明らかにする質問を使う

 

③発生順序と起点を明らかにする

発生順序と起点を明らかにする質問を使う

 

集中するまでどんな段階を踏むのか/維持するためにどうするのか/集中状態から脱するにはどんな段階を踏むのかの見えていないピースを埋めるようにする。

 

④集中するための必要条件を見つける

意図を明らかにする質問を使う

 

⑤今わかっていることをメモする

次に集中して学びたいと思ったとき、どんな違いが生じるか。

2.変わろうと決意する

 

①変えたいことをみつける

~をしない、~を減らしたいという場合、「そのあと何が起きるんだろう?」と問いかけて、増やしたいことで定義する。

 

②目標を明らかにする

内容を明らかにする質問を使う。

 

③メタファーを見つける

それ全体では、何のようだろう?と問う。

思いつかないときは達成したところを思い描いて、その体験は何と似ているか考えてみる。

 

④メタファーの詳細を明らかにする

内容を明らかにする質問を使う

 

⑤発生順序と起点をチェックする

発生順序と起点を明らかにする質問を使う

 

⑥何がどうなる必要があるか

達成できそうなレベルになるまで必要条件を掘り下げる。

 

⑦行動に移る準備を整える

自分にはできるだろうか?最初に何がどうなる必要があるか?と問う。

 

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