『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』は、なりたい自分に変わるための方法がわかる本。
紙上でコーチングされている気分が味わえます。
思考や行動を刺激するもの(=トリガー)を自分を変えるために活用しましょう。
影響が大きいトリガーは信念と環境です。トリガーに気づき、味方にすれば自己変革を起こせます。
★ 『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』 の要約ポイント★
・変化を妨害する信念のトリガー
・環境をコントロールする
・能動的な質問を日課にする
望ましいトリガーを増やし、望ましくないトリガーを避ける。
シンプルだけどパワフルな方法が紹介されています。
この記事では 『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』 の要約を紹介します。
目次
要約①:変化を妨害する信念のトリガー
変化を妨害するトリガーの代表例は信念のトリガーです。
信念のトリガー:変化しない、何もしないことを正当化するための信念
信念のトリガーは変化を回避する理屈を考えさせたら天才的、信念が変化を妨害していると気づかない限り、いつまでも自分を変えることはできません。
心の中にある信念は、何かが起きる前の失敗を引き起こす「トリガー」である。それは可能性を殺して永続的な変化を妨害するものだ。
変化を妨害する信念のトリガーは次のようなものがあります。あなたは身に覚えがありますか?
・私は意志が強いから誘惑に負けない
意志を過信し、環境を過小評価しがち。人は思った以上に環境に弱い。
・今日は特別な日だ
週末だから、もうすぐ休みだから、仕事を頑張ったから…なんでも特別な日になる。
・少なくとも私は〇〇よりマシだ
比較対象を探して自分を正当化する。
・啓示で突然、私の人生が変わる
なにもかもうまくいく劇的なことが起こるのを夢見ている。
・誰も私のことなんか気にしていない
誰も気づかないから、前の行動に戻っても良い。
・変わってしまったら、私が私でなくなる
変わるのは自分らしくない、と正当化する。
わたしは、変わってしまったら、私が私でなくなるの信念が一番変化を妨害しています。
自分の大切なことを変えてまでやらなくていいんじゃない?とよく思うのは、本当に大切にしたいからなのか、変わりたくない言い訳なのか。自己点検する必要がありますね。
意志の力は環境の前では弱いものです。すぐ信念のトリガーが変化しないことを正当化しようとします。もう1つの強力なトリガー、環境を使って変化をサポートしましょう。
要約②:環境をコントロールする
環境はわたしたちに影響を与えています。
スマホがあれば集中力が逸れるし、陽気な集まりにいけば普段はしなかった軽口を叩いて後悔する。おいしそうなお菓子が目に入れば、ダイエット中だということを忘れてしまう。
反対に、ダイエット中はお菓子が目に入らないようにして運動器具をすぐ使えるところに出しておけば、環境を味方にすることができます。
私たちが環境を作りコントロールしなければ、環境が私たちを作り出しコントロールする。その結果、自分で自分だとは思えないような人物に変わってしまう。
環境をコントロールするヒントとして、変化の輪というツールがあります。
プラスーマイナスの軸は変化を助けるー後退させるという軸です。
変化ー保つの軸は、変えようとする意志ー維持しようとする意志の軸です。
・プラス×変化=創る これから作り出したい要素
・プラス×保つ=守る これからも維持したい要素
・マイナス×変化=取り除く これからやめたい要素
・マイナス×保つ=受け入れる 受け入れる必要のある要素
自分を変えようとするとき、何か新しいことを付け足す(プラス×変化=創る)のアプローチが思いつきやすいのではないでしょうか。しかし、新しいことを付け足すことで今できていることができなくなったり、足す前にやめたりすることが重要だったりします。
変化の輪を見ながら、それぞれのアプローチにどんな要素が当てはまるか考えることで、いろいろな観点から変化を起こす方法が考えられます。
特に受け入れるアプローチは見落とされがちです。なぜなら、受け入れる=無力、弱さとみなされる恐れがあるからです。
影響を与える力がないとき、受け入れることは非常に貴重だ。だが無力さこそ、私たちが受け入れることをもっとも毛嫌いする状況だ。それが非生産的行動の最たるものを引き起こすトリガーとなる。(中略)考えてみると、作る、維持する、取り除くから生まれる副産物をすべて足し合わせたよりも、受け入れないことでもっと多くの悪い行動が引き起こされている。
要約③:能動的な質問を日課にする
なりたい自分の行動を習慣化するには、能動的な質問を日課にします。
能動的な質問とは、他責にできない・自分の行動を問う質問です。具体的には、「最大限努力したか?」を質問します。
受動的な質問⇒今日は幸せだったか?
能動的な質問⇒今日は幸せになろうと最大限努力したか?
「今日は幸せだったか?」の点数が低い場合、「なぜなら〇〇さんが~だったから」等と自分以外のせいにできます。しかし、「今日は幸せになろうと最大限努力したか?」の点数が低い場合、その結果はすべて自分で引き受けなければなりません。
努力することは自分次第、自分で100%コントロールできることだからです。
変えたい項目に合わせて能動的な質問をつくり、毎日問いかけることを日課にします。誰かに宣言したり聞いてもらったりするのも良いでしょう。
計画する人と実行する人は別人格です。計画する人は実行できるつもりで計画しますが、計画するのと実際に実行するのでは大きな溝があります。実行する人に計画を思い出させて自分のやるべきことに直面させるのが、日課の質問の効果です。
能動的な質問のほかに、なりたい自分になる原理原則として、次の質問も覚えておきましょう。
私は、今、この案件でポジティブな違いが表れるように必要な投資をする気があるか?
優先順位やするか/しないかで迷ったら、この質問を自分に投げかけます。
”ポジティブな違い”とは、ピーター・ドラッカーの”役に立つ違い”という言葉から来ています。
「私たちの人生の使命は、役に立つ違いを作り出すこと。私たちがいかに賢いか、いかに正しいのかを証明することではない」
それに取り組む覚悟があるか、投資先として最善か、ポジティブな違い・役立つ違いが作れる行動なのか?を確認します。
もしそれが自分の賢さ・正しさを証明するためだったり、時間や労力を投資しても役に立つ違いを生み出せなかったりするなら、別の行動を選択するべきです。
『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』 の次に読むなら?
『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』 とあわせて読みたい本を紹介します。
①『Think Again』
思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)の重要性がわかる本です。
思考柔軟性:既存の考えを新たな視点から見つめ直すこと
謙虚さを持って自分を疑うことで、思いこみから逃れられます。
参考記事:『Think Again』の要約まとめ:思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)を上げるには?
②『インナーゲーム』
コーチングの名著、古典と言われている本。
もともとはテニスのコーチであった著者が、あらゆるスポーツに応用できるインナーゲーム(心の中の動き)の秘密を解説しています。
インナーゲームとは、自分の心の中にいるセルフ1とセルフ2のゲームです。
セルフ1:言う人(命令、指示、批判、評価など)
セルフ2:やる人(話さない)
この2人のバランスを取ることで、やりたいとおりに実行させることができます。
参考記事:本『インナーゲーム』の要約まとめ:コーチが知っておくべき心の動き
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