『最高の集い方』の要約まとめ:人とどう向き合うか・関わるかを考え直す

『最高の集い方』の要約まとめ:人とどう向き合うか・関わるかを考え直す

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『最高の集い方』は、記憶に残るイベントを企画するための本。

 

人を集めることは人とどう向き合うか・どう関わるかをデザインすることであり、

集まった人が「自分の居場所を持てた」と感じられたら成功です。

 

著者は紛争解決のファシリテーターをしているプリヤ・パーカーさんで、

TEDでスピーチもしています。

★『最高の集い方』の要約ポイント★

 

・集まる明確な目的を掲げる

 

・主催者の責任を果たす

 

・適切なオープニングとクロージングとは?

コロナ禍でリアルに集まれるイベントの価値を再確認した人も多いのではないでしょうか。

ずっと記憶に残る、期待を超えるようなイベントを企画したい人におすすめです。

この記事では『最高の集い方』の要約を紹介します。

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要約①:集まる明確な目的を掲げる

 

価値のある集まりにするためには、なぜ集まるのか?というはっきりした目的が重要です。

 

目的が変われば招待する人・場所・形式も変わります。

誕生日パーティー⇒ケーキとろうそくで食事をしながら友人を招く、とまっさきに型を決めてしまうと形式的な集まりになる危険性大です。

 

目的に特殊性と独自性のある強烈な主張があると、熱い集まりになります。

・特殊性:的が絞られている、自分のための会と思える

 

・独自性:他の集まりとどう違うか

 

なにを行うかは会の目的ではありません。目的と混同しやすいので注意が必要です。

(例)近所の人と行う定例バーベキュー

 

✖バーベキューをしながら楽しく話す(目的ではなく、集まりで何をするか)

 

〇コミュニティの絆を深めて暮らしやすい環境をつくる など

 

 

(例)業績報告の会議

 

✖業績を報告して議論する

 

〇改善に向けてアイデアを出す、チームの一体感を高める など

どんな結果を出したいか?から逆算すると目的が見えやすいです。

「参加者が最後に何を得たら目的が達成できたことになるか」を考えましょう。

目的を持つということは、なぜ集まるのかを知ることであり、その目的のもとに集まってくれた参加者に敬意を示すことでもある。

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要約②:主催者の責任を果たす

 

主催者は集まりのなかである種の力を持ちます。

「偉そうに仕切っている」と思われたくなくて、裏方に徹してしまう人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、”集めるだけ集めてあとはご自由にどうぞ”という姿勢は主催者としての役割を果たしていません

「自然体」は、集まりの主催者として最悪だ。正しく力を使うことは、主催者の責任である。(中略)ゲストはあなたの王国にやってくることを選んだのだから、あなたがその場を支配することを望んでいるーそれとなく、敬意を持って、巧みに仕切ることを。そうしないとしたら、それはゲストの満足感より、自分がどう見られるかを優先させているからだ。つまり自然タイでいることはゲストより自分を気にかけている証拠なのだ。

 

それでは主催者に求められる役割とはなんでしょうか。

それは”寛容ながらも毅然とした仕切り”です。

 

具体的には次の3つのために主催者としての力を発揮することが求められています。

・退屈さ、不便さ、集中を奪うものなどからゲストを守る

 

・肩書などの序列をなくす

 

・ゲスト同士をつなぐ

ゲストを集めるだけでつながりが生まれるわけではなく、

望ましいつながりが生まれるように主催者は力を使う必要があるのです。

 

その会だけに通用する一時的なルールをつくることで、

どう行動すべきかを前もって知らせることができます。

 

多様な背景を持つ人が集まる場では、暗黙のマナーは通用しません。

その場のみ通じるユニークなルールに従うことで、ゲストに一体感が生まれます。

ルールの例

 

・自己紹介のルールを決める(職業は明かさない等)

 

・席順はごちゃまぜ

 

・ドレスコード(白い服を着てくる等)

 

・スマホ禁止 など

明確なルールがあるほうが、ルールに従っている限り集まりを楽しめるという自由が手に入ります。

マナーがわからない場では、マナー違反をしていないか心配で会を楽しめませんよね。
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要約③:適切なオープニングとクロージングとは?

 

オープニングは集まりの目的を示す大切な機会です。

なぜゲストを集めようと思ったのか、その理由を伝えましょう。

ちょっとしたサプライズで歓迎の気持ちを示すのも効果的です。

 

ゲストの体験はイベントがあることを知ったときから始まります。

イベントのお知らせから当日まで、ゲストの気持ちを盛り上げる工夫が必要です。

具体的には目的を語ったりワークブックを用意して事前に考えてきてほしいことを示したりします。

 

そして気持ちが高まったところでオープニングを迎えるのです。

事務連絡や来賓の退屈なスピーチで始めてはいけないのですね。

 

クロージングは、終わりに向けて段階的に心の準備を促します。

クロージングには内側の振り返りと元の世界に戻る準備の2段階があります。

 

「この集まりはどんな意味があったか?」、「今日の体験を他の人に話すとしたら?」など、

ゲストが体験を振り返る機会を主催者がつくります。

 

そして、元の世界に戻る準備として、次のような問いかけをします。

この集まりのどの部分を、もとの世界に持ち帰りたいか?

 

宣言をしたり、言葉を記したり、象徴的なものを記念品としてプレゼントするなどがあります。

ワークショップの最後に宣言をすることが多いのは、持ち帰ることを明確にするためなんですね。
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『最高の集い方』の次に読むなら?おすすめ本3選

 

『最高の集い方』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『対話する力』

 

対話とは何か、対話を促進するファシリテーターとしての心構えがわかる本。

人と人をつなげるには、ファシリテーターの役割が重要です。

 

場づくりや問いづくりのヒントを知ることができます。

参考記事:『対話する力』の要約:ファシリテーションに大切なマインドセットがわかる

 

②『問いかけの作法』

 

『問いかけの作法』では、質の高い問いかけでチームの魅力と才能を引き出すための本です。

 

メンバーのどういう行動に注意して観察し、どんな仮説を立てるのか?など、

ファシリテーターや研修講師だけでなく、チームリーダーをはじめ多くの人に参考になる内容です。

参考記事:『問いかけの作法』の要約:問いかけのサイクルモデルでチームのアイディアを引き出す

③『異質な力を引き出す対立のススメ』

 

コンフリクト(対立)マネジメントがわかる本です。

コンフリクトを価値創造に活かす発想が共通しています。

 

日常で起こるコンフリクトの具体的な解決事例がわかりやすいです。

参考記事:コンフリクトマネジメントがわかる本:『異質な力を引き出す対立のススメ』の要約

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まとめ:人との関わり方・つながり方を企画してみよう

・人を集める=人とどう向き合うか・どう関わるかをデザインすること

 

・なぜ集まるのか?という明確な理由を掲げる

 

・「参加者が最後に何を得たら目的が達成できたことになるか」をイメージする

 

・自然体はNG!主催者はゲストがつながれるように力を使う

 

・その場のみに通じるルールで一体感を生み出す

 

・オープニングで目的を再確認する

 

・クロージングでは体験を振り返る機会をつくる

時間を使って集まってもらうからには、主催者には確固たる目的とつながりをデザインする意志が重要なのだとわかりました。

 

イベントを企画するときは、今までの慣習を疑って望ましいつながりを考えてみましょう!

 

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