『News Diet(ニュースダイエット)』は、ニュースを遮断するメリットがわかる本です。
情報が溢れる社会で、いかにニュースが時間や集中力を奪っているかがわかります。
★『News Diet(ニュースダイエット)』の要約ポイント★
・ニュースは見る必要がない(集中力低下、ストレス、思考力低下など)
・自分の能力の輪の中に集中する
・ニュースダイエットの方法
わたし自身、もう2年くらいテレビやネットニュースを見ていません。
ニュースダイエットに書いてあるように時間や心にゆとりが生まれました。
ただ、twitterで流れるニュースを見てしまうことがあるので、この本を読んで「もっと徹底的にニュースを断とう」と改めて決意しました。
この記事では『News Diet(ニュースダイエット)』の要約を紹介します。
目次
要約①:ニュースは見る必要がない
『ニュースダイエット』を読めば、いかにニュースが意味がなく有害でさえあるかの理由がわかります。
・ニュースは人生の重要なことに関係がない
・ニュースを見ると注意力/集中力が奪われる
・世界を理解していると錯覚する
・ネガティブなニュースでストレスが増える
・ニュースの刺激に慣れると長い文章が読めなくなる
1つずつ紹介します。
ニュースは人生の重要なことに関係がない
ニュースが人生の重要な決断に役立ったことはあるでしょうか。
人は1日60本のニュースを見ているといいます。
しかし、99%以上がほとんど自分の人生に関係のないニュースです。
メディアが重要なニュースとして伝えるのは、広告費を稼げそうな、多くの人が時間を消費してくれそうなニュースであり、本当の重要度とは関係ありません。
ニュースが人生にほとんど影響を及ぼさないなら、見ている時間は無駄です。
ニュースを見ると注意力/集中力が奪われる
ニュースを見ている時間自体が無駄ですが、ニュースによって注意力や集中力が奪われることでさらに時間を無駄にしています。
脳は複数の作業を並行して行うこと(マルチタスク)はできず、マルチタスクができるように見えるのはシングルタスクを切り替えているだけです。
ある作業から別の作業に切り替えるとき、脳には切り替えコストがかかります。
数十秒ニュースをチェックしただけで、中断する前の集中力を取り戻すために数十秒以上の時間が必要です。
世界を理解していると錯覚する
ニュースを見ていると、人は世界を理解していると錯覚して自信過剰に陥ります。
ニュースは誰でもわかりやすいように単純化されるので、
複雑な事情が絡み合っていても、”Aが起きたのはBだから”という形で提供されるでしょう。
また、個人の嗜好にパーソナライズされた情報しか表示されません。
自分の主義・主張に合った情報ばかり表示されるので、自分が正しい・世の中は自分と同じ考えを持つ人ばかりだと錯覚してしまいます(エコーチェンバー現象)。
エコーチェンバー現象:同じ意見の者同士でコミュニケーションを繰り返して信念を強める
(エコーは反響、チェンバーは部屋という意味です。)
ネガティブなニュースでストレスが増える
人間はネガティブな情報に反応しやすいというバイアス(先入観)を持っています。
ネガティビティバイアス:
ネガティブな情報にはポジティブな情報のおよそ2倍強く反応する
もともと生存するために必要な習性ですが、ニュースが関心を集めるのにも利用されます。
ネガティブなニュースを流すほうがアクセスが見込めるのです。
そして、ネガティブなニュースにさらされていると、なんの関係もない個人的な心配ごとが深刻化し、人生の質(幸福感や健康など)が低下します。
ニュースの刺激に慣れると長い文章が読めなくなる
ニュースを消費し続けていると、注意力や思考力、衝動のコントロールをする脳の部位が退化するそうです。
たくさんの情報に目を通せるようにニュースに順応した結果、深く理解する必要のある本を読んだりじっくり考えたりすることが苦手になります。
脳には神経可塑性があり、どんな刺激を与えるかで特定の部位が発達したり退化したりします。
神経可塑性:脳は新しい学習などの刺激によって柔軟に変化すること
ニュースを消費しているとニュースを消費するのに適した脳になってしまうということです。
要約②:自分の能力の輪の中に集中する
ニュースが重要か重要でないかは、自分の能力の輪の中か外かで判断します。
能力の輪:自分の専門分野、得意なこと、影響を及ぼせること
自分の能力の輪の中の情報は重要で価値があり、輪の外の情報は一切無視する。
これが効率的なニュースとのつき合い方です。
成功者と言われる方々も、能力の輪に集中する大切さを述べています。
⇓伝説的な投資家、ウォーレン・バフェットの言葉
「自分の能力の輪を知り、そのなかにとどまること。輪の大きさはそれほど大事ではない。大事なのは輪の境界がどこにあるかをきちんと把握することだ」。
⇓IBMの初代社長、トム・ワトソンの言葉
「私は天才ではない。私にはところどころ人より優れた点があって、そういう点の周りからずっと離れないようにしているだけだ」。
自分の能力の輪の中に集中することで、自己効力感を高めることができます。
自己効力感(セルフエフィカシー):自分ならできる、自分の可能性を認めている
自分にどうしようもできないニュースで心配したり心を痛めるよりも、
自分のできることに集中して得た力で自分にできることをするのが重要です。
たとえば災害のニュースをチェックして被災地に思いを馳せるより、
仕事に打ち込んで税金を納める・寄付するほうがよっぽど役に立ちます。
要約③:ニュースダイエットの方法
今から一切のニュースを断とう!と決めても、「もし大事なニュースを見逃したら…」と不安に思うかもしれません。
頭では「ニュースは時間の無駄」と理解できたとしても感情はまた別。
まずは30日だけニュースを断ってみましょう。
いきなりすべてのニュースを断つのが難しい場合は、おだやかにニュースダイエットをする方法もあります。
ニュースは紙媒体1つにする
⇓
紙媒体の中でも限られた数の記事しか読まない(1日3つ等)
⇓
1か月前の号を読んでみる
最新号を読まなくても支障がないと確信できたら完全に断つ
ニュースを見なくなった時間に何をするか決めておくと、そわそわ感が軽減されます。
本を読む、運動するなどがおすすめです。
『News Diet(ニュースダイエット)』のオーディオブック
『News Diet(ニュースダイエット)』は耳で聴けるオーディオブックがあります。
『News Diet(ニュースダイエット)』は聞き放題対象外ですが、
Amazon Audibleの無料体験を活用すれば12万冊以上が聞き放題です。
いつでも解約が可能で、気軽に耳からの読書をお試しできます。
⇓⇓登録手順や解約手順はこちら!
参考記事:【Amazon Audibleの無料体験はかんたん】12万冊以上の本が聞き放題で効率的に読書できる
『News Diet(ニュースダイエット)』の次に読むなら?
『News Diet(ニュースダイエット)』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『スマホ脳』
デジタル社会が人間に与える影響をわかりやすく解説した本。
著者はスウェーデンの精神科医である、アンデシュ・ハンセンさんで、
60万部のベストセラーです。
長い時間かけて進化した脳はデジタル社会に適応しておらず、
スマホに脳がハック(攻略)されている現実を認識してつき合い方を考えましょう。
参考記事:『スマホ脳』の要約と感想:スマホやSNSの悪影響を改善するには?
②『ファクトフルネス』
ファクトフルネスとは事実を元に正しく世界を理解するという意味です。
正しく世界を見ているつもりでも、人間の本能が見せ方を歪ませているかもしれません。
メディアの報道やネットの情報もフラットに読み解けるはず!
③『リミットレス 超加速学習』
学び方を学ぶメタ学習の本です。
知能や能力は生まれつきのものではなく、
自分が脳にどのような刺激を与えるかで変化させることができます。
参考記事:メタ学習におすすめの本『リミットレス 超加速学習』の要約:自分の限界を超える
まとめ:ニュースは百害あって一利なし
・ニュースを見る時間は無駄である
ーニュースは人生の重要なことに関係がない
ーニュースを見ると注意力/集中力が奪われる
ー世界を理解していると錯覚する
ーネガティブなニュースでストレスが増える
ーニュースの刺激に慣れると長い文章が読めなくなる
・自分の能力の輪に集中すれば重要なニュースが判断できる
・まずは30日ニュースを断ってみよう
コロナウイルスの流行があってからニュースを断つ重要性はますます感じるようになりました。
メディアリテラシーを高めるためにもおすすめの1冊です。
★今回紹介した本★
★読書好きな人におすすめのサービス★
・Amazon Kindle Unlimitedで電子書籍を無料体験
・Amazon Audibleで聴く読書を無料体験
電子書籍で多読したい!人にはAmazon Kindle Unlimited!
定価より安くてコスパがいいです。
時間がないけど読書したい人にはAmazon Audible!
手が離せないときにも耳で読書できます。
無料体験後はいつでも解約可能です!
⇓⇓登録手順や解約手順はこちら!
【Amazon Audibleの無料体験はかんたん】課金前に解約しても1冊無料でもらえる!
★さくっとインプットしたいなら本の要約サービスflier(フライヤー)★
読み放題のゴールドプランが7日間無料で試せます。
参考記事:本の要約サービスflier(フライヤー)の料金プランはどれがおすすめ?【お得に試せる】
本業の会社員では研修講師やファシリテーターをしています。コーチングも提供しているので興味がある方はぜひご検討ください。
自分を信じて行動が続けられる方法:コーチングを受けてみませんか?