『解像度を上げる』の要約:フィードバックループで行動と思考のループを回す

『解像度を上げる』の要約:フィードバックループで行動と思考のループを回す

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『解像度を上げる』は、課題や解決策の解像度を上げる方法がわかる本。

ビジネスの場面で言われる解像度とは、物事への理解度・表現の精細さ・思考の明晰さを指します。


解像度をモチーフにした表紙がスマート。けっこう分厚いのですが、図解多めで読みやすかったです。

★ 『解像度を上げる』 の要約ポイント★

・解像度が高いとは?

 

・解像度を上げる基本姿勢

まず行動する/粘り強く取り組む/型を意識する

 

・課題の解像度を上げる

「解像度が低い」と言われたことがある人や成果物のクオリティを上げたい人におすすめです。

この記事では 『解像度を上げる』 の要約を紹介します。

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要約①:解像度が高いとは?

 

解像度とは、物事への理解度・表現の精細さ・思考の明晰さを指します。

 

解像度が高いとは次のような状態です。

<解像度が高い>

 

”一つの事象を、深く、広く要素分解したうえで構造化し、その中でも特に重要なポイントが特定できている。さらに時間の影響も考慮している。”

反対に、解像度が低いと、ふわっとしている、説得力が弱い、抽象論で地に足がついていない等と言われてしまいます。

 

解像度を上げる要素は、深さ/広さ/構造/時間です。

特に深さから始めます。深い情報を共有すると情報が入るので、広さ/構造/時間の要素が埋まっていきます。

要約②:解像度を上げる基本姿勢

 

解像度を上げる基本姿勢は3つあります。

<解像度を上げる基本姿勢>

まず行動する/粘り強く取り組む/型を意識する

まず行動が大切なのは、行動することでフィードバックの情報と自分だけの思考が促されるからです。行動するからこそ手に入る情報が、さらに解像度を上げることになります。

 

解像度を上げるには情報×思考×行動のループをすばやく回すのが重要です。

料理にたとえると、情報は食材、思考は料理スキル、行動は実際の調理になります。すべてそろわないと料理は完成しません。

 

まず行動するためにはMVP(minimum viable product)は何かを考えましょう。

MVP(minimum viable product):最小限の機能を持った商品

MVPをつくって提供してフィードバックをもらう。それを繰り返すことで解像度が上がっていきます。

「何が最小限の実用可能なものなのか?」「フィードバックが得られる最小限の行動とは何か?」を問い、行動に移すことで、解像度を上げるためのフィードバックループに入ることができるのです。

ずっと考えていてもフィードバックが入ってこないので、思考のレベルは低いままです。最小限のものをつくってフィードバックをもらいながら思考してさらに行動することが重要で、解像度は思考だけでできるものではないのです。

 

2つ目の基本姿勢は、粘り強く取り組むことです。

著者の感覚知では、情報×思考×行動のループに200時間を使わなければそこそこ良いアイデアにならないそうです。その次の200~400時間で検証の行動をし、考え直す。そのくらい粘り強く取り組む覚悟が必要です。

 

最後は型(ベストプラクティス)を意識すること

まずは型を信じて半年は愚直に続けることが解像度を上げる近道です。型があれば実践するときに迷わない、共有することができるのが型を使うメリットになります。

要約③:課題の解像度を上げる

 

解像度を上げる対象は、大きく分けると課題の解像度解決策の解像度があります。

より重要なのは、課題の解像度を上げることです。なぜなら、価値の大きさを決めるのは課題の大きさであり、解決策は課題以上の価値は生みません。

 

良い課題の3条件は次のとおりです。

①大きな課題である(強度×頻度)

 

②合理的なコストで現在解決しうる課題である

 

③実績をつくれる小さな課題に分けられる

課題の解像度も深さから始めます。症状ではなく病因を突き止めることが重要です。

 

たとえば、会社で「モチベーションが下がっている」という課題があるとしたら、「モチベーションが下がっている」の症状の原因をどんどん深く思考していきます。

「モチベーションが下がっている」→全社で合宿に行こう!では解決策に飛びつくだけで真の原因を考えていないため、いくら合宿の内容を素晴らしいものにしても改善する可能性は薄いでしょう。

 

そうではなく、「モチベーションが下がっている」に対して「なんで?」と深掘りしていきます。

著者によると、7~10ぐらいの深掘りでようやく重要な洞察が得られるそうです。

 

課題を深掘りするには、内化と外化を繰り返します。

内化 読む/聞く/サーベイ/インタビュー/現場で働くなど

外化 書く/話す/発表する/Why so?を繰り返す

外化したフィードバックでさらに内化の質が上がります。

深掘りするときの注意点は、原因を人に帰属させすぎないことです。人に原因を求めると、そこには感情が入ります。それよりも、なぜそうさせてしまうのかというシステムに目を向けましょう。

 

深さだけでなく、広さ/構造化/時間軸についても解説されているので、興味を持った人はぜひ読んでみてくださいね!

まずはフィードバックをすばやくもらうことを、自分の仕事に取り入れてみようと思いました。

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『解像度を上げる』 の次に読むなら?おすすめの本3選

 

『解像度を上げる』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『イシューから始めよ』

 

本当に解決すべき問題(=イシュー)は何か?を見極める重要性を説いた本。

良い課題、課題の解像度を上げることについて共通点が多いです。

ちょっと難しいのですが、45万部突破のベストセラー!

解説Youtubeなども多いのでぜひ読んでみることをおすすめします。

参考記事:『イシューからはじめよ』は難しいけどおすすめの本!【要約でポイントを紹介】

②『外資系コンサルの知的生産術』

 

知的生産のために情報をどう集めて処理しアウトプットするかのヒントがまとめられた本。

情報収集する前に、どう差別化するかの戦略を立てるのが重要です。差別化には深さと広さの2方向があります。

知的ストックをつくるための読書法も参考になりました。

参考記事:『外資系コンサルの知的生産術』の要約まとめ:思考の技術より行動の技術

③『上流思考』

 

システム全体を考えて問題を未然に防ぐ思考法の本。

システム全体を考える、そもそも問題が起こらないように考えることで、下流で対応するより劇的な成果が上げられる可能性があります。

課題の解像度を上げる=上流思考だと感じました!

参考記事:『上流思考』の要約まとめ:システム全体を考えて行動する

 

★今回紹介した本★


 

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