『プロフェッショナルリーダーの教科書』は、相手目線でエンゲージメントを引き出すリーダーになるための本。
著者はコロンビア大学でstudent-centered(学生中心)の教育を学び、衝撃を受けたそうです。
この本では、student-centered(学生中心)をビジネスに応用してperson-centeredなリーダーシップ論を説いています。
★ 『プロフェッショナルリーダーの教科書』 の要約ポイント★
・パーソンセンタードなリーダーとは
・エンゲージメントを引き出すには
・安全/肯定的/協力的な環境をつくる
部下の指導はもちろん、子育てにも活かせる内容でした。
この記事では 『プロフェッショナルリーダーの教科書』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:パーソンセンタードなリーダーとは
著者が進学したコロンビア大学では、student-centered(学生中心)を教育モットーにしています。
教師の役割は、学生が学べる方法や答えを見つけられる環境をつくることです。
<student-centered(学生中心)の特徴>
・さまざまな方法や答えが許されていること
・授業中、主に生徒が話していること
・”WHY”と”HOW”の質問が多いこと
これをビジネスのリーダーにも当てはめたのが、person-centeredなリーダーです。
person-centeredなリーダーは、相手目線でどうしたら学びやすいか、学びたくなるかを中心に考えます。反対に、自分中心のリーダーは自分が教えやすい方法で教えます。
自分が教えやすい「自分目線」の方法を選ぶのではなく、部下が上手く学べる「相手目線」の方法を選べば部下全員が確実に学べるようになるのです。
やらなければならないこと(MUST)よりやりたいこと(WANT)のほうが効率的に学べます。リーダーは部下のMUSTをWANTに変えるのが仕事です。
つまり、相手の「学びたい」という気持ちを刺激することこそが、最も効率の良い学びを与える最大の要素なのです。
部下の「学びたい」気持ちを刺激するには、部下の長所に注目します。長所を発揮しているときは生産性が高く、意欲も高いでしょう。
この本では、強みを見つけるツールとして多重知能理論が紹介されていました。
多重知能理論はIQを8つのタイプに分けたものです。本の巻末付録にテストできる質問表が載っているほか、下記のサイトでも診断できます。
また、学び方にも得意/不得意があり、VARKモデルの診断で得意な学習の仕方を見つけることができます。
<VARKモデル>
Visual(視覚):図やイメージなど見て学ぶ
Auditory(聴覚):音声など聞いて学ぶ
Reading/writing(読み書き):文章を読んだり書いたりして学ぶ
Kinesthetic(身体感覚):実際にやってみて学ぶ
こちらも巻末にテストが載っているほか、下記のサイトでも診断できます。
VARKアンケート – VARK (vark-learn.com)
部下の強みや学びやすいスタイルを知った上で、学びたい気持ちを最大限引き出すような関わり方をしましょう。
要約②:エンゲージメントを引き出すには
部下が自主的に行動するには、部下のエンゲージメントを引き出します。
エンゲージメントを生み出すために必要なのは自己重要感と共感です。
自己重要感:「自分は重要な存在である」と自分で認識すること
共感:感情が動いたときにエンゲージメントは生まれる
自己重要感を持たせるには、仕事のwhy(なぜやるのか)を伝えます。そして、決定権を与え、評価項目や評価方法を透明化します。
共感を得るには、次のことを習慣にしましょう。
・他人のことに興味を持つ
・先入観や偏見ではなく、共通点を見つける
・他人の人生を理解してみる
・人の話をとにかく聴き、自己開示する
・大衆の行動と世の中の変化に敏感になる
・多大な想像力を持つ
アメリカでは、自分が話している時間をmy time、相手が話している時間をyour timeと言うそうです。
my timeとyour timeの比率を20%:80%にし、さらにmy timeの20%のときに自己開示をします。
また、共感するには想像力が必要です。相手の世界を想像できれば、自分の世界と相手の世界の共通点が見つかるでしょう。
共感する力を得るための重要な要素に、「相手の世界を理解すること」と「自分の世界を理解してもらうこと」があります。この2つの世界に共通点が生まれた時、エンゲージが起こります。
要約③:安全/肯定的/協力的な環境をつくる
リーダーの仕事は部下がエンゲージできるような環境をつくることとも言えます。
具体的には、安全/肯定的/協力的な環境をつくります。
安全な環境 :心理的安全性が高い
肯定的な環境:否定しない
協力的な環境:相談しやすい
上司が部下に求めることとして主体性がよく挙げられますが、主体性を奪っているのは上司自身かもしれません。自分で考えて行動するには、心理的安全性が必要です。
心理的安全性:積極的に人間関係のリスクが取れること
つまり、非難されたり否定されたりする心配がなければ安心して行動できます。反対に、「これをやったら怒られるかも。怒られるならやらないほうがマシ」と思われていたら、主体性は発揮されません。
「失敗を恐れず挑戦してほしい」、「言われたことしかやらない」という前に、心理的に安全な環境がつくれているかチェックしましょう。
具体的には、常に笑顔を忘れない、部下のことを考えて常に言葉を選ぶ等です。
間違いを指摘するときは、ネガティブ・フィードバックではなくコンストラクティブ・フィードバックを行います。
コンストラクティブ(建設的な)・フィードバック:
間違った行動を肯定的に指摘し、正しい方向に導く
できたところや行動を肯定し、まちがっているところは「こうしたらもっと良くなる」と具体的に示して指摘します。
強みやできたところを真っ先に見つけられるリーダーでいたいですね。
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『プロフェッショナルリーダーの教科書』 の次に読むなら?
『プロフェッショナルリーダーの教科書』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『THE CULTURE CODE(カルチャーコード)最強チームをつくる方法』
個々の能力ではなく、メンバー同士の相互作用がチームの成否を左右します。
成功するチームに共通する文化とそのためのアクションがわかる本です。
参考記事:『THE CULTURE CODE(カルチャーコード)最強チームをつくる方法』の要約まとめ
②『チームが機能するとはどういうことか』
学習する組織をつくる、チーミングの理論と実践がわかる本。
個人プレーの足し算ではなくチームとして成果を出したい、多様な人材の創造性を活かしたい人におすすめです。
参考記事:『チームが機能するとはどういうことか』の要約まとめ:学習する組織をつくるチーミング
③『困難な組織を動かす人はどこが違うのか』
ポジティブ・リーダーシップとは何かがわかる本。
ポジティブ・リーダーシップとは、ポジティブなものに目を向けることで逸脱した成果を出し、美徳や善を重視する組織文化を生み出すリーダーシップの取り方です。
参考記事『困難な組織を動かす人はどこが違うのか』の要約まとめ:ポジティブリーダーシップ4つの戦略
まとめ:プロフェッショナルリーダーは相手目線で考える
・相手目線でどうしたら学びやすいか、学びたくなるかを考える
・相手の強みや学び方に合わせて、「学びたい」気持ちを引き出す
・エンゲージメントを引き出すには自己重要感と共感が大切
・my timeとyour timeの比率は20%:80%
・リーダーは安全/肯定的/協力的な環境をつくる
・主体性は心理的安全性が高いことが前提
・ネガティブフィードバックよりコンストラクティブ・フィードバック
人材育成と子育ては同じ、と聞いたことがありますが、まさにその通りだと感じました。
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