Amazonで中古本を出品するとき、価格設定で迷いますよね。
いくらに価格設定しても出品者の自由ですが、
売れないと利益が出ないので困ってしまいます。
中古本は単価が安いので原則は最安値に合わせればよいです。
しかし、差別化できる場合は最安値より高くして、
利益を最大化すると効率的に収益を上げることができます。
【この記事を読むとわかること】
・中古本せどりの価格設定方法
・売れる価格設定のコツ
・価格変更のタイミング
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目次
中古本せどりの価格設定

Amazonで中古本を出品するときの考え方をご紹介します。
原則、同じコンディションの最安値に合わせましょう。
【本のコンディション】
・新品 (中古本せどりでは使用しない)
・ほぼ新品
・非常に良い
・良い
・可
・コレクター商品
※コレクター商品はコレクター要素によって価値が大きく変わるので、今回の記事では扱っていません。
例えば、”良い”で出品したい本があったら”良い”の最安値に合わせます。
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ただし、時間のかけ過ぎに注意。
ライバルの商品のコンディション説明をじっくり読んで、
細かく価格を検討するのは非効率です。
本は単価が安いので、じっくり検討して上積みできる利益は数十円~数百円。
価格の検討にかける時間がもったいないです。
コンディションの決め方はこちらを参考にしてくださいね。
本せどりでAmazon出品時のコンディションはどう決める?判断基準を具体的に紹介
FBAを使っている場合は、
自己発送の出品は無視してプライムマークがついている同コンディションを参考にします。
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特に電化製品など精密機械はプライムが選ばれやすいです。
他ジャンルに比べて自己発送の出品者が多く、
本はそこまで配送方法やスピードにこだわる購入者が少ない印象です。
参考にする価格は出品のときではなく、仕入れのときから確認します。
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赤字まっしぐらです。
利益率や利益額があまりにも低いようなら、
仕入れはやめるべきです。
仕入れ基準についてはこちら!
俺様価格というのは、
出品者が1人しかいないために強気に設定されている価格のことです。
本1冊に3万円とか10万円つけているのを見たことありませんか?
その場合は、keepaで販売履歴を確認し、
実際に売れている値段を確認しましょう。
例え最安値が3万円でも、実際には8000円くらいの販売履歴なら、
その他の条件も諸々考慮しますが、1万円くらいで出します。
売れる見込みがあるなら、3万円にあわせても良いです。
個人的には、高利益より確実に売ることを優先します。
売れる価格設定のコツ

中古本では同コンディションの最安値に合わせるのが基本。
さらに下記の3つのポイントを意識すると、
売れる・利益が大きくなる価格設定ができます。

コツ1:差別化して利益を最大化
差別化できる要素があれば、最安値より高くても売れます。
【差別化要素の例】
・付属品(有無や状態)
・支払い方法の選択肢
・FBA利用(Amazonプライムマークがあるか)
・出品者評価(数、評価の内容) など
中古本は状態が様々なので、商品状態で差別化できる要素はたくさんあります。
例えば、同じ”良い”でも付属品のCDが未開封のものと開封済みのものがあれば、
未開封のものを選びますよね?
未開封に感じる価値を価格に上乗せして設定すればよいです。
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わたしだったら200円くらい上乗せします
逆に、最安値のライバルが差別化要素を持っていたら最安値より下げることも。
最安値がFBA出品で評価が多い買い取り業者だったら、
最安値より下げて出品します。
実際に、自分より安い価格の商品があっても購入されることはよくあります。
商品説明が何も書いていない出品者もいるので、
勝てそうなら少し価格を上げてみましょう。
常に購入者目線で考えることが大切です。
「この状態の本をこの価格で購入したら、満足するだろうか?」と考えることで、
見当違いの値付けを防ぎます。
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ストア評価を上げるのも差別化要素になりますが、
自分で評価数をコントロールできないので長期的に取り組みましょう。
即効性があるのは、商品状態による差別化です。
ストア評価のもらい方はこちらも参考にしてくださいね。
価格設定だけ考えれば、新品のほうが簡単です。
なぜなら、商品状態に差がつかないので、
単純にカートを獲得することを目指していればOK。
カートを獲るのが簡単ということではなく、
考える要素が少ないという意味で簡単です。
コツ2:相場が上がりそうならあえて高値で待つ
keepaなどで相場を確認したとき、
今だけ一時的に相場が上がっている/下がっている商品があります。
一時的に上がっているなら、上がっているうちに最安値付近で売り切ります。
一時的に下がっているなら、
相場が上がりそうか見極めて高値で待つのも戦略のひとつです。
相場が上がるかどうかは100%正確には予想できません。
ただ、傾向として、
もう上がらないから早く売り切るケースと気長に待ってても良いケースがあります。
【相場がもう上がらないケース】
・法改正や制度改正があった
・新版や改訂版が出た
・毎年新しいバージョンが出る(資格本、参考書など)
・ビジネス書、実用書(ビジネス、自己啓発、健康、ITなど)
・出品者が飽和状態(目安:20人以上)
⇒これからどんどん値下がりするので早めに売り切る
【相場が上がりそうなケース】
・最安値の商品だけ飛びぬけて安い(状態が悪いなど)
・出品者が少ない(目安:10人以下)
・ニッチな専門書
・古くても値下がりしないジャンル(宗教、哲学、歴史など)
⇒最安値にこだわらず適正相場で気長に売る
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難しい場合は原則通り最安値で出せば大丈夫です。
基本的に、高値で待っていてもいいのは資金が回っている人だけです。
資金に余裕がない・少ないのなら、回転率重視で資金を増やすのが先決なので、
早く売り切ってくださいね。
コツ3:端数効果を利用
端数効果とは、『中途半端な価格、端数のある価格だと安く感じる』というものです。
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お買い得感があります
ある携帯会社では「イチキュッパ割」というサービスがありましたし、
宅配ピザのCMでも「イチキュッパ」と連呼するCMがありました。
日本では”8″がよく使われ、海外では1.99ドルなど”9″がよく使われるようです。
【端数効果で安く感じる理由】
・一番大きい位が1つ下がる
例えば、2,000円と1,980円。
20円の違いですが、2,000円台と1,000円台でずいぶん印象が変わります。
・割引されているように感じる
細かく値段設定されていてギリギリまで割引してくれたような印象を受けます。
なぜかそれが適正価格に感じてしまうから不思議です。
ちょっとしたことですが、
1480円/1980円/2800円など、端数効果を意識した値付けをしています。
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個人的には効果があると感じています。
高価なもの、ステータスを感じるものには端数効果は逆効果。
時計、宝石、ブランド品などは
端数効果で安っぽく感じさせてしまうリスクがあります。
希少な商品を扱うときはキリの良い数字のほうが良いです。
価格設定に希望的観測はNG!
価格設定で希望的観測はNGです。


と期待を込めた価格で売ろうとしても売れません。
売れる価格をシビアに考えているつもりでも、
思うように売れないことはあります。
あくまでデータに基づいた価格設定をしましょう。
特に仕入れがうまくいっていないときにやりがちです。
「もしかしたらワンチャン高く売れるかも。せっかく見つけたし」
という姿勢で仕入れると失敗します。
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利益を出すための仕入れとしてはNGです。
価格の変更タイミングは?

価格は一度設定したらおしまいではありません。
相場の変動に合わせて価格を変更(改定)する必要があります。
相場が下がっているのに、最初の価格設定のままでは、
不良在庫に一直線。
定期的に相場に合わせて価格変更しましょう。
価格改定のタイミングは仕入れた商品の回転率によります。
一般的に、回転率が良い(早く売れる)ものは値下がりスピードが速く、
回転率が遅い(ロングテール、なかなか売れない)ものは値下がりスピードが遅いです。
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例1:3か月で売り切る想定で仕入れしたもの(実用書など)
→少なくとも1か月に1度は価格見直し
→相場の急落に気づくのが遅いと損切りor不良在庫になる
例2:半年で売り切る想定で仕入れしたもの(専門書など)
→少なくとも3か月に1度は見直し
→相場が急落しても戻る可能性がある
↓回転率についてはこちら!
せどりで回転率の理解は必須です。
できれば損切りが起こらないと良いですが、
4年以上せどりをやってても一定数は発生します。
本せどりの損切りタイミング!赤字でも在庫を処分する重要な理由とは?
習うより慣れよ!で、とにかくやってみることです。
価格はいつでも変えられるので、まずは気楽に設定してみましょう。
予想より早く売れたら「価格は安すぎなかったかな?」、
なかなか売れないなら「価格設定は適切かな?」と見直すのが大切。
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最安値にこだわると価格競争になる
常に最安値を追いかけてこまめに価格変更していると、
不毛な価格競争を引き起こします。
特にやってはいけないことは、
最安値から1円安く設定することです。
(例)Bさんが最安値1500円の商品
Aさん:1499円で出品
Bさん:1500円→1499円に変更
Aさん:1498円に変更
Bさん:1499円→1498円に変更
…
結果的に価格の暴落を引き起こします。
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最終的に自分の損になります
価格改定ツールは必要?

Amazonでの販売を補助するツールの一つとして、
価格改定ツールというものがあります。
価格改定ツールとは、
設定したルールを元に価格を自動で改定してくれるツールです。
無料:Amazon公式の価格自動設定ツール
有料:マカド、プライスター、価格改定王、GAGAなど
価格改定だけのツールは月数百円から、
出品機能や売上管理などその他の機能も充実したツールは月4000円前後です。
ツールが必要かは価格改定の頻度、扱っている商品数によります。
本せどりをはじめたばかりの状態で価格改定ツールを使いこなすのは難しいです。
まずはAmazon公式の価格自動設定ツールを使ってみて、
「もっと細かくカスタマイズした設定がしたい」と思ったら有料ツールを検討しましょう。
価格設定は奥が深いので、
興味がある人はマーケティング関連の本を読んでみるのもおすすめです。
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Amazonの出品よりもメルカリでの販売で活かせそうです。
まとめ:差別化を意識して価格設定しよう!
・中古本は原則、同コンディションの最安値に合わせる
・差別化できる要素があれば最安値より高くても売れる
・相場が上がりそうなら高値で待ってもよい
・端数効果でお買い得感を出す
・迷ったら購入者視点で考える
・価格変更で不良在庫を防止する
・最安値にこだわると不毛な価格競争が起こる
・商品数が増えてきたら価格改定ツールを検討
本は単価が安いので、価格設定に時間を費やしても利益は大して上がりません。
価格設定のポイントをヒントに、サクサク出品していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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